こんにちは。暦の上での一番寒い大寒を無事こえ、木曜日からはとっても暖かくなってくる予防です。
少しづつ外を歩こうかな、少し上にきる服を薄いものにしようかな、と検討ができ始める時期ですね。
季節の変わり目になりますので、朝起きれない、体調が優れないなど色々身体に変化も起こりやすいタイミングですので、無理せずゆっくりご自身のペースで色々と進めていきましょう。
さて、今回は「手のしびれ」についてです。
みなさんは手足にしびれを感じたことはないでしょうか?または、現在進行形でしびれに頭を抱えていらっしゃる方も多いかもしれません。
その「しびれ」はなぜ起こるのでしょうか。
今回はその原因について解説していきます。
しびれの原因は○○?
しびれが起こる原因には大きく分けて2種類あります。
- 脳や脊髄などの神経の問題
- 血流の問題
に大きく分けられます。
例えば、同じしびれであっても、長時間の正座などで起こるような時間経過で元に戻るようなものもあります。
これは、正座によって一時的に足の神経が圧迫されたり、血流が悪くなることによってしびれ感として感じるんですね。
しびれを起こす病気って何がある?
大脳や脳幹部の障害・・・脳出血、脳梗塞、脳腫瘍、パーキンソン病など
脊髄・脊椎やその付近の障害・・・頚椎症、椎間板ヘルニア、悪性貧血など
末梢神経の障害・・・頚腕症候群、手根管症候群、胸郭出口症候群、多発神経炎、糖尿病性末梢神経障害など
筋肉の障害・・・多発筋炎など
などいろんな原因によって起こってきますが、ポイントとなるのは神経に何らかの影響があった場合に起こってくるということです。
脳卒中後のしびれについて
脳卒中後の手のしびれは、主に2つの原因があると考えられています。
1つは、手のむくみによる血流障害です。
手の平にはたくさんの感覚を感じ取る受容器というものが存在しています。そしてそれは皮膚にたくさん存在しているんですね。
むくみによって皮膚が引き伸ばされたり、血流が悪くなり冷えてしまうと、感覚を感じ取ることが難しくなってしまいます。
ではむくみはなぜ起こるのでしょうか。
それは、自律神経障害によって起こるものと不動(動かさないこと)によって起こるものの2種類があります。
手がむくんでしまった時、場合によっては手が熱い感じがすると思います。それは主に自律神経障害によって起こっていると考えられます。
その時には、無理に動かそうとすると逆効果ですので、指先から手首に向かって優しくさすってあげることが良いです。
逆に手が冷えてしまって、手が重たいな…と感じるような時には、しっかりと握ったり開いたりの練習をしましょう。ご自身で動かせない場合は、麻痺していない側の手でゆっくり曲げ伸ばしをしてあげることも効果的です。
また、お風呂に入ることで血流が改善し動かしやすくなることもあるかもしれません。その場合には、お風呂を出たあと、お風呂の中で必ず曲げ伸ばしの練習をすることをお勧めします。
2つ目は、脳の問題です。
手が実際にはついているのに、ついていない感じがする。ピリピリしびれてしまい感覚が鈍い、といったような感じがあると思います。
その種類として、
- 感覚低下・・・痛みや冷たい感覚、触った感覚が鈍くなったり、全く感じなくなったりすること。
- 運動麻痺・・・自分の意思で手足が動かしにくかったり、手足に力が入らない。(筋肉の力が弱くなったり、全く力が入らなくなったりすること)
- 異常感覚・・・安静にしていても、例えば手や足にジリジリとかチクチクとか普通ではない感覚が出現することで、動いていない時だけでなく、動いた時に起ることもあれば、皮膚を触ったり叩かれたりした時に出現することもあります。