こんにちは。
まだまだ寒い日が続きますね。体調は大丈夫でしょうか。
これだけ寒い日が続くと、手足の筋肉が硬くなったな・・・と感じる方も少なくありません。
脳卒中後に起こる筋肉に勝手に力が入ってしまう現象を「痙縮」といいます。
痙縮によって身体が動かしにくくなったり、手足の感覚が鈍くなったり、といったことが起こってきます。
なかなか自分でなんとかしようと思っても、どんどん力が入ってしまい抜くことが難しい方が多いです。
そこで有効な一つの手段として、振動刺激が注目されています。
振動の刺激をスジと筋肉のちょうど中間部に当てると、痙縮が軽減されるという報告があります。
どれくらいの時間?
では振動刺激をどれくらいの時間当てたら良いのかについてです。
- 2分で最大効果に達する
といった報告があります。
5分以上おこなっても、それ以上の効果は乏しそうです。
持続時間は?
どれくらいの時間、持続するかは気になるところです。
- 約30分間持続する
といわれています。
2分程度の振動刺激を運動前に行っておくことで、痙縮の問題を軽減でき、30分間持続するようであればかなり有用ですね。
どんな機械を使えばいいの?
おすすめは、THRIVE(スライヴ社)のハンディマッサージャーです。Amazonや楽天、家電量販店でも購入することはできます。
しかし注意が必要な点が一つあります。
振動回数が何回か、これが非常に大事になってきます。
痙縮を抑制するためには、90Hz以下(1秒間に90回以下の振動)の刺激でなければなりません。
スライヴ社のハンディマッサージャーは弱と強があり、弱の方を使っていただければ問題ありません。
強は筋肉の収縮を促すよう働きかけてしまうので、注意が必要です!
副作用はないの?
少ないですが、いくつか副作用があります。
- 不快感が残る
- やけど(市販されている機械では振動刺激でやけどは起こりません)
その不快感も15分程度でほとんど消える、といわれています。
そのため、よっぽど副作用について心配する必要はないですね。
しかし、筋肉の硬さでなんとか動かれている方もいらっしゃるので、筋肉の硬さがなくなってしまうことで転倒などにつながるリスクは考えられます。
そのため、担当されているスタッフや私にご相談いただき、現在の体の状態で使用していいのかどうかを検討する必要があります。
ぜひお気軽にご相談いただければと思います。
最後までありがとうございました。