脳卒中後のフレイルについて

こんにちは。まだまだ寒い日が続きますね。今日で2月になりました、みなさんはいかがお過ごしでしょうか。

昨今、高齢者に対するリハビリがここ10年で大きく変化が起こってきています。

その根底にあるのは、「フレイル(虚弱)」という概念です。(Fried LP et al,2004)

高齢者のフレイルは多くの臓器の生理学的な冗長性が全般的に障害された状態といえます。

フレイルが引き起こす問題

フレイルに関連して起こってくる問題として、

✔️病気に対する抵抗の低下

✔️自分自身の体ないし環境に内在するストレス因子に対する抵抗性の低下

✔️生理学的および心理学的な恒常性を維持する能力の制限

などが挙げられています。(1

 75歳以上の高齢者の集団ではその20%から30%がフレイルであると言われその割合は高齢化するに従って高くなっていくといわれています。

フレイルは疾患ではありませんが、免疫力や精神的に良くない影響を及ぼすことが考えられるため、フレイルに陥らないように予防していかなければなりません。

フレイルの原因

フレイルの原因となるあるいは大きく関与する要因として、

✔️筋肉量の減少

✔️骨量の減少

✔️原因が特定できない(加齢が主な原因と考えられる)バランス障害

✔️低栄養障害

などが考えられています。(2

つまり、栄養状態が不良であることや、身体の活動量が減少してしまうことで引き起こされる可能性が高いと考えることができます。

私たちは、運動、栄養、睡眠によって身体機能の恒常性が保たれています。

どうしても、年齢を重ねることで体力の低下、食欲の低下は起こってきますが、それらに伴って起こるリスクについても理解しておくことは重要なことではないでしょうか。

脳卒中後のサルコペニアの原因

脳卒中後のサルコペニアに関わる要因として主要なものは

✔️脱神経

✔️栄養障害及び活動性の低下

であると考えられています。

また、活動性の低下に伴うサルコペニアには多くの報告があり、3 kg 以上の体重低下は死亡率を高くするといった報告もあります。(3

非麻痺側においても、筋量の低下が起こることも報告されており、動かないことによるリスクが報告されています。

また、脳卒中後には麻痺側だけでなく非麻痺側の筋力低下が生じる可能性があるといった報告もあり、積極的に筋力を維持するために活動性を高めていく必要があると考えられています。

85歳以上の脳卒中患者の機能的回復のポテンシャルが良好なことがあります。

それは、75歳頃からのフレイルの時期を乗り切った比較的体力がある高齢者であるということです。

予防的な観点、また脳卒中発症後の身体機能の改善においても、いかに年齢を重ねていってもフレイルやサルコペニアといった状態に陥らないかはとても重要になります。

また、発症後においても筋肉や骨量の維持、栄養状態の管理を適切に行うことで動けない方が動けるようになるケースもあります。

リスクを知り、そこに向かってどうやって動いていくのか、それがとても大事なことだと思います。

もしかしたら、改善を目指すことができる潜在能力があっても生かしきれない、寝かしておくのはとても惜しいことです。

一人ではなかなか難しく、ご家族さんの助けだけでもやはり難しい部分も多くあります。

ぜひ、介護保険サービスや私たちのような自費のサービスを利用していただき、改善を目指して頑張るみなさんをサポートできると嬉しく思います。

最後までありがとうございました。

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