こんにちは。日に日に寒くなってきているような気がします。
みなさんは体調の方大丈夫でしょうか?
脳梗塞や脳出血後に寒さがより堪えるようになった方、多いのではないでしょうか。
今回はみなさん疑問に思っているかもしれない、
「なぜ寒いと動きにくくなっちゃうのか」についてお話ししていきます。
寒いとき体に何が起こるの?
みなさん、寒いときって身体がどうなっていると感じますか?
- 動かしにくい
- ギクシャクする
- 身体が硬い
- 指先の感覚が鈍い
- など普段と違う感じがして、どうにも動きにくいという方がとても多いです。
- 特に脳梗塞後には、麻痺側がとても重たくなったり、しびれ感が強くなったりしますよね。
- 「あたたかい時期まではリハビリお休みします」という方も何人もいらっしゃいました。
- しかし、身体を温めておけば動きやすくなるか、というとそういうわけでもないんですね!
なぜ動きにくくなるか、を知っておくことでリハビリを辞めてしまうことが逆効果になってしまうのを防げますので、ぜひ正しい知識を持っておきましょう!
寒いと動きにくくなる理由は3つ?
理由は3つ考えられます。
それは、
- 神経の伝わりが悪くなる
- 筋肉が空気に触れる面積を減らすようにギュッと縮む
- 末梢の血管が縮んで酸欠や血流不良になってしまう
順番に説明していきます!
神経の伝わりが悪くなる
わたしたちの体を動かしているのは、筋肉ですが筋肉を動かしているのは脳です。
そして脳から筋肉には神経の線維を使って指令を送っています!
その神経ですが、寒いと伝達(伝わるスピード)が悪くなってしまうんです。
特に麻痺側に関しては、もともと神経がダメージを受けている状態に加えて寒さまでプラスするとより神経は働きにくくなってしまうというわけです。
筋肉がギュッと縮む
身体の温度よりも外の気温が低い状態になると、体温が下がってしまいます。
体温の低下を防ぐために私たちの身体は筋肉をギュと縮めるんです。寒いと背中が丸まってきてなんとかして空気に触れる面積を小さくしようと「勝手に」なってしまいますよね。
その状態は、筋肉がぎゅっと縮こまっている状態というわけですね。筋肉はある程度の弾力がなければ、力を発揮することはできません。
筋肉が硬いと、痛みやコリに繋がり、そして動きにくくもなる結果、他の場所を過剰に使うことになり更に動きがぎこちなくなってしまう、といった経験があると思います。
筋肉が熱を逃さないためにもぎゅっと縮んでしまうことが2つ目の原因というわけです。
今回は、脳梗塞や脳出血など中枢神経と呼ばれる脳ー脊髄がダメージを受けた後に、手足が自分の意思と反して硬くなってしまう現象についてです。なぜ脳卒中後に筋肉が硬くなり過ぎてしまうのかなぜ筋肉が脳卒中後には硬くなりすぎる現象が起こってしま[…]
末梢血管がギュッと縮む
寒くなると表層を走る血管から熱が出ていかないように、血管が勝手にギュッと縮みます。
血管も実は筋肉でできているので、2つ目の原因と同じように寒いとちぢこまってしまうというわけなのです。
決しては悪いことではなく、身体が低体温になると器官が働きにくくなってしまうため必要な生理現象といえます。
しかし、筋肉への血流も減ってしまうことが問題なのです。筋肉の温度が低くなると酸素の取り込み量が減ってしまい、筋肉は酸欠になり、どんどん硬くなっていってしまうのです。
特に、足には筋肉がたくさんあるので、足の筋肉は寒さの影響を強く受けます。そのために、動きにくいという状態になってしまうのです。
寒いときの対処法
ではどうしたら良いのでしょうか?
それは、
- 身体を温める
- 筋肉を使って熱を作り出す
この2つとも、身体の熱を逃さない、身体が冷えないようにするというのが目的です。
なぜなら、寒いから筋肉が縮み、神経は働きにくく、血流が低下するからですね。
身体を温める方法は、厚着をしたりホッカイロなどを使ってとにかく身体を温めましょう!
