こいだ

こんにちは!Activeの戀田です!
今回は脳卒中後によく起こる現象について解説させていただきます!

いつもみていただきありがとうございます!

今回は、自費リハビリ施設であるActiveに歩行リハビリを目的にお越しいただく方の約9割の方に生じている、質問をいただく「足先が外を向く(股関節が外旋した状態での立位・歩行)」という問題。

これがなぜ起こってしまうのか?についてわかりやすく解説していきたいと思います!

なぜ?って思ったことのある方はぜひ最後まで読んでいってくださいね。

脳卒中後に足先が外を向く原因は○○

脳卒中後に足先が外を向いてしまう原因は、ズバリ「大殿筋・中殿筋の筋緊張・筋力の問題」です。

ん?

いきなりどういうこと?ってなった方もいるかと思います。

一つ一つ見ていきましょう!

大殿筋と中殿筋の側方移動時の役割

大殿筋と中殿筋は代表的なお尻の筋肉になります。

これは骨盤から下肢にかけて着いており、主に股関節の動きをサポートしてくれる筋肉になります。

この股関節の動きのサポートというのが非常にざっくりしているのですが、

一つづつ解説すると、

大殿筋上部線維は、側方移動量の増加に伴い筋活動の増加を認め、股関節外転作用にて骨盤の左右方向への安定性に関与する

藤本将志・他:立位における側方への体重移動の変化が移動側大殿筋の筋電図積分値にぼす影響.関西理学 7:71–75, 2007

と言われており、つまり片足で支える際に骨盤が側方へSway(動揺)するのを防ぐ役割があるというわけですね。

一方中殿筋は

中殿筋は立位での側方移動に伴い筋活動の増加を認め、立位での側方移動時の骨盤の水平位保持、その後の骨盤移動側下制に股関節外転作用にて関与する

野口翔平・他:立位での一側下肢への側方体重移動における姿勢変化・移動側下肢筋の筋活動パターン.関西医療大学修士論文集 2016 年度:59–82, 2017.

難しい表現ですが、

片足で支える際に骨盤が下に落ちてしまい傾きが起こらないようにするために働いてくれるということです。

まとめると大殿筋と中殿筋は、

という役割があると考えられます。側方移動時、つまり歩行中などでも言えますが、片足に体重が大きく乗ったときに限った話ですけどね。

じゃあなんで大殿筋と中殿筋に問題が起こると足が外に向くの?

みなさんが一番知りたいのはここ。

なんで大殿筋と中殿筋の問題で足先が外に向いてしまうのか?です。

ここからは側方移動時の中殿筋、大殿筋の活動にフォーカスした研究を見ていきましょう。

こちらの研究から引用させていただいております。

村岡秀映; 清水貴史; 玉置昌孝. 立位での側方移動と体幹前傾動作に関する筋電図, 動作解析から臨床を考える 股関節周囲筋群に着目して. 関西理学療法, 2019, 19: 48-55.

この図を見ていただくと、筋活動が見えるのですが、

足角が0°の時には、中殿筋の活動が見られるのですが…

足角が外にひらけば開くほど殿筋群の活動が低下していくことが見られます。

つまり、足が外に向けば向くほど、大殿筋・中殿筋の活動が必要なくなるということです。

このことから、歩行であったり、左右の重心移動が必要な場面で、大殿筋・中殿筋の活動が必要になるときに、足角を外に向けることで活動が必要ない状態にしているのではないか?と考えられます。

実際に臨床で足角が外を向くタイミングは、中臀筋の活動が必要な立脚中期だったり荷重応答期の大殿筋の活動が必要なタイミングの前に股関節外旋位にして足角を外側に向けている場面を経験します。

また子供を見てみても、

という特徴もあり、もちろん臀筋の働きだけの問題ではないと思いますが、

一つの可能性として知っておくと、

  • 殿部をサポートしてみようかな
  • 大殿筋や中殿筋の筋力を高める運動療法をしようかな
  • 膝立ちなどで股関節の活動をより促せるような練習をしてみようかな

などいろんなアイデアが出てきますよね。

まとめ

脳卒中後に足が外を向いてしまう現象について解説させていただきました。

臨床症状は多種多様です。

しかしながら、さまざまな研究や報告をもとに仮説を立てていくことで、

の多種多様な現象に対してアプローチするための方法や考え方につながってくることは間違いありません。ぜひ一つの可能性、考え方として今回の内容を覚えておいても損はないと思いますよ!

いつも最後まで見ていただきありがとうございます!