機能的電気刺激IVESを活用したリハビリ

Active脳梗塞リハビリジムでは、OGWellnessのIVES Plusを導入しています。

IVES+

運動麻痺や脊髄損傷や末梢神経損傷など整形疾患の後遺症によって、「動かしたいのに動かせない」といった症状が残ったまま在宅生活へ移行するケースも少なくありません。

動かせないことで、筋力が低下したり神経系の変化によってさらに動かなくなったり、上下肢を使わなくなってしまい「不使用の学習」といって使わないことを覚えてしまいます。

その状態から抜け出すには、「自ら動く」しかないのですが、自分では動けない状態になってしまい悪循環に陥ってしまうんです。

解決策の一つになりうるのが、このIVES+を用いたリハビリテーションです。

IVES+ってなに?

IVESは低周波を使う機械です。

低周波には、主に2つの効果が期待できます。

1つは、運動機能の改善
もう1つは、痛みの緩和です。

低周波による運動機能に対する効果

OG介護プラス「介護現場で低周波は使っていますか?リハビリに導入したい効果や活用方法」

https://ogw-media.com/kaigo/cat_rehabili/567#i-2 (外部サイトへジャンプします)

心不全や慢性閉塞性肺疾患の方で自力での筋力トレーニングが十分に行えない場合でも、低周波機器による電気刺激が、筋力を改善させる効果があるとしています。
(庄本康治:物理療法のグローバルスタンダードの理解と展開.理学療法学40(7):583-588,2013.)
また、人工膝関節置換術後の方では、理学療法のみ実施するよりも、理学療法と電気刺激を併用したほうが脚の筋力が有意に改善したとの報告もあります。
これらの報告から、低周波による電気刺激は筋力を改善させる効果が期待できます。

脳卒中後の麻痺に対する効果は、
電気刺激を与える低周波機器を使用した結果、脳からのわずかな指令を感知して、脳卒中により障害されていた上肢の機能が改善されたと報告があります。
(村岡慶裕:IVESの開発と今後の展開.Journal of Rehabilitation Medicine54:23-26,2017.)
脳卒中ガイドライン2015でも、電気刺激療法は「行うように勧められる科学的根拠あり」とされており、麻痺のある方に対しても、低周波機器の使用は有効です。
以上のように、低周波機器は筋力低下や麻痺など運動機能の障害に対して有効だと考えられます。

IVES活用シーン

Activeでも、IVESを用いた低周波刺激を適応を見極めて使用していきます。
自ら動こうとする「随意運動を補助」するができるため「今動かしている手や足は自分がやっているんだ!」という運動主体感につながります。

また、筋力が低下していても電気でサポートすることで反復した練習が可能となり、さらに中枢神経系の可塑性を引き出せることを期待して行います。

IVESを使用して手指の運動を効率的に実施できる

手指の運動は、ある程度の随意性を獲得できれば、課題指向型のアプローチを実施して、課題に特異的な動作の習得をすることが重要です。

IVESは利用者さんの問題点に合わせて、治療の対象とする部位を変更することができます。
なぜそのようなことができるのかというと、「パワーアシストモード」の存在が大きいのです。
筋肉の動き(筋活動電位=筋電)を検出し、筋電に比例した電気刺激を筋肉にあたえます。
筋電を表示するLEDランプにより、発揮した力を視覚的に確認できます。従来機種(PASシステムGD-601)より感度の上限が20%アップし、随意筋活動の弱い方でも筋電が検出しやすくなっています。
患者さまの随意運動で電気刺激があたえられるので、安静時は電気刺激による筋収縮は生じません。そのため「休みたい時に休む」ことが可能なので「長時間の使用が可能」です。

OGWellness HPより引用

そのため、手指を使用する課題に合わせて、必要な随意性をアシストすることで、随意性が低い利用者さんでも、課題指向型のアプローチを実践することができます。

二瓶らは手指対立筋群の麻痺で書字能力が低下している、脳卒中発症9カ月の利用者さんに対して、週1回・40分間、IVES療法と運動療法や課題指向型アプローチを実施した結果を報告しています。

治療の結果、麻痺や握力の改善が見られ、書字能力の向上を認めたとしています。

また、IVESと促通反復療法の併用で訪問リハビリを実施した結果、麻痺や握力の改善が見られたとの報告もあります。

以上のように、IVESをほかの治療方法とともに活用することで、より効率的に上肢機能を改善させる治療を実施できます。

肩関節の痛みに有効

脳卒中後には、肩関節の痛みで悩まれている方も少なくありません。その原因の一つとして、肩関節の亜脱臼という問題があります。

肩関節周囲の筋肉が低緊張になってしまったり、不均等な働きによって肩関節への求心性の力が低下してしまい上腕骨頭が肩関節から抜けてしまった状態になってしまう方も少なくありません。

脳卒中後肩関節の痛みに対する電気刺激療法のエビデンス

Vafadar AK, Côté JN, Archambault PS. Effectiveness of functional electrical stimulation in improving clinical outcomes in the upper arm following stroke: a systematic review and meta-analysis. BioMed research international 2015;2015.

脳卒中発症後早期(6ヶ月以内)に生じる肩の痛みと脳卒中発症後後期(6ヶ月以降)の両方の病期において,脳卒中後に生じる肩関節亜脱臼と疼痛に対する電気刺激療法の効果を調べるたところ脳卒中発症後後期においては有意な効果を認めなかったが、早期において特に肩関節亜脱臼の予防や軽減において、末梢神経筋電気刺激を併用した従来のアプローチは、介入は従来のアプローチを単独で行うよりも、有意に効果が高いことが証明された。

肩関節に対する電気刺激療法は,脳卒中後片麻痺を呈した対象者の亜脱臼の軽減と可動域の改善において,有効な可能性がエビデンスとして示唆されています。

と考えられており、電気刺激は一つ有効な方法である可能性があります。

しかし、電気刺激だけでは発症から時間が経てば経つほど効果が少なくなってしまうとも考えられています。
そのため、電気刺激と併用して上肢の機能訓練・筋力訓練を積極的に行なっていくことで痛みや亜脱臼の改善を図っていきます。

歩行にも有効なセンサーモード

OGwellness HPより引用

IVESには「センサートリガーモード」という設定ができます。

踵にセンサーを装着して、ヒールオフをセンサーが感知して、前脛骨筋へ電気刺激を与えることができます。

そのため、運動麻痺による下腿三頭筋の痙性を抑制しながら、歩行練習をすることができます。

✔️つま先が引っかかってしまう
✔️足を出すときに突っ張ってしまう
✔️装具を使った歩行しかしたことがない

といった方に特に利用していただきます。あくまでアシストですが、適切な筋肉の使い方を覚えることで歩行が楽になったり、動きやすくなったりすることが考えられますよ!

【Check!!】全身振動トレーニングを併用することで、さらなる効果を期待できます。

低周波を使用する上での注意点や禁忌事項

低周波は適切に使用すればとても有効な効果がありますが、もちろん適応を守った場合に限ります。

  • 心臓ペースメーカーや重篤な心臓疾患のある方
  • 血栓のある方
  • 皮膚の傷や腫脹のある方
  • 妊娠中、生理中の方
  • 悪性腫瘍の方
  • 頸部や喉(のど)への使用
  • 知覚障害のある方

これらに当てはまる方には使用致しません。前もって問診や紹介状からしっかりと適応を見極めて適切に利用いたします。

ぜひIVES+も併用した改善に向けたリハビリを受けてみませんか?

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