脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)後に起こること

脳卒中ってどんな病気?

脳卒中は、「虚血性(血が回らなくなる)」と「出血性(脳の動脈が裂け脳内で出血する)」の2つに分けられます。

それぞれ原因によって、病態が異なるというわけです。

  • 虚血性・・・脳梗塞
  • 出血性・・・脳出血、くも膜下出血

脳卒中は死因の現在4位(令和元年「厚生労働省調べ」)

脳卒中はかつて死因の1位でした。

現在では、悪性新生物、心疾患、老衰についで第4位です。

治療法の進歩や血圧管理、脳画像技術の向上により以前に比べ、死亡率は減ってきています。

しかしながら、高齢化に伴い今後増加が予測されています。

脳卒中の人口動態

脳卒中は要介護の第2位の原因

脳卒中は、介護が必要となった原因の第2位といわれています。

全体の約20%弱を占めているのです。

また脳卒中後に、高次脳機能障害や認知機能の低下を呈する場合があります。

つまり脳の何らかの問題により、介護が必要になってしまう方が多いといえます。

脳卒中後の代表的な症状「運動麻痺について

脳梗塞・脳出血、くも膜下出血後には「運動麻痺」が起こることがあります。

また、運動麻痺は「自分の思うよう(随意的)に手足が動かなくなる」症状のこといいます。

この運動麻痺に合併して、「筋・関節拘縮」や「筋力低下」といった問題が生じ、「歩けなくなる」「物を持っても力がはいらない」といった状態になってしまい、
身の回りのことが、自分一人ではできなくなってしまうことも少なくありません。

なぜ運動麻痺は起こるのか?

私たちは、脳の運動を起こす「運動野」という場所から、脊髄へ電気信号をだし、筋肉を収縮させることで手足を動かしています。

脳卒中後には、この運動に関連する脳領域の細胞が圧迫されたり、血が巡らなかったり、壊死してしまうことで運動野が持つ「随意的に筋肉を動かす」働きが失われてしまいます。

随意運動麻痺について

脳の細胞が脳梗塞や脳出血で傷つくことでも起こりますが、脳と脊髄を結ぶ一部の神経線維が損傷してしまっても、「運動麻痺」は出現し、「片麻痺」という形で脳卒中後遺症として現れてしまいます。

ここでのポイントは、意識的に(随意的)運動を起こすために必要な脳の領域が損傷してしまう、または脳と筋肉を結ぶ道路(神経線維)が使えなくなってしまい

「動きたいと思っているけど、手足が動かない」といった状態になってしまう、ということですね。

運動麻痺のリハビリの効果について

一つ大切なことは、今現在リハビリでは「壊死した細胞を生き返らせる方法はありません」が、

「今残っている脳の細胞が機能を肩代わりする可能性がある」ことがわかっています。

脳の細胞は、一度壊死してしまうと自然に回復することはありません。(今後再生医療で変化してくるかもしれません)

では、リハビリやっても仕方ないんじゃないの?と思ってしまいますが、そうではなく「残った部分が機能を肩代わりする」ことがわかってきています。

どのようなリハビリを行うのか

急性期・回復期・生活期で内容が異なってきますが、全てにおいて「残った脳・身体の機能を最大限発揮して、新しい人生を望む形で歩めるようにする」ことが目標になります。

そのために、運動麻痺に対しては一番は「手足を使う」ことが重要です。

しかし実際には自分で思い通りに手足が動かせないのが運動麻痺の症状です。

そのために行う練習として、

  • 歩行練習
  • 低周波刺激を使った随意運動練習
  • 全身の筋力トレーニング
  • 筋肉の状態を維持するためのストレッチ

このような内容を行なっていきます。

動かすイメージと、実際に手足が動くことがとても重要なんです。

歩く練習では、みなさん歩くときに、左足、右足を一歩一歩考えながら出さないですよね。歩く時には、ある程度無意識に手足が動くと言われています。そのため、歩行練習を行うことは、筋肉を動かし、脳に感覚を入れる、そして筋肉へ刺激を入れるためには重要な練習です。

しかし、なかなか足を出せない方もいると思います。そのため、ゆっくりと0.2km/hから歩けるルームランナーを用意しています。

皆さんの歩行能力に合わせて足元が動くため、平地を歩くよりも楽に足を出すことができる可能性があります。

また、低周波刺激装置を使うことで、外から筋肉に電気を流すことで筋肉が収縮して、手足の皮膚・筋肉から刺激が脳へ入ります。

また当施設に設置しているIVES+は、脳からのわずかな筋肉への指令を読み取り、増幅させる効果があります。IVES+を用いることで、自分一人では筋肉を動かすために必要な電気刺激の量を出せなくても、意識して動かそうとすることで手足を動かせる可能性があります。

「筋肉を収縮させ、さまざまなものに触れ、その感覚を脳に届ける」ことが運動麻痺の改善に大切だと言われています。

脳の回復

一人では身体の状態を正確に把握して、筋肉を動かしていく、触れていく経験をすることは難しいです。

動かせる、動いた!という経験をすることで、自主トレーニングに対してもイメージが湧くようになると皆さんおっしゃられます。

一人で悩まず、運動麻痺の改善の可能性を信じて、一緒に頑張ってみませんか?

ご相談はこちらからお待ちしています

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